鳥取県境港市三軒屋の小児科、アレルギー科なら竜ヶ山こどもファミリークリニック

各種予防接種のご案内

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予防接種の同時接種について

以下にBCG、ロタウイルスワクチンの案内を記載しておりますが、乳児期から接種する予防接種の数が増加しております。
そのため、単独接種では毎週通うことになりかねないし、スケジュールが込み合って、発熱などがあると接種が進まない事態を招きます。
2011年4月日本小児科学会は見解を発表しています。
同時接種にすることで、各ワクチンの接種率が向上する。子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
保護者の経済的、時間的負担が軽減する。医療者の時間的負担が軽減するとしています。
加えて、接種日が分散すれば子どもの体調管理上のリスクが増えます。
全世界で同時接種は一般的なことですが、日本ではあまり進んでいない実情です。
今後もさらに予防接種は増える可能性があり、同時接種をご提案します。
同時と単独で副反応の違いはないと考えられています。

BCGと同時接種について

平成24年4月1日から境港市では個別接種です。
生後6カ月ころからの接種をご提案します。
生後2カ月時にヒブ・小児用肺炎球菌ワクチン(ロタウイルスワクチンも同時にできます。)を開始し、生後3カ月時にヒブ・小児用肺炎球菌ワクチン(ロタウイルスワクチンも同時にできます。)DPT-IPV同時接種可能です。
当院へ電話等で予約お願いします。

ロタウイルスワクチンについて

冬期に多い乳幼児の胃腸炎の原因ウイルスです。初診時は重症化しやすく
発熱、嘔吐と下痢がみられ時に、脱水のため点滴や入院が必要になることもあります。まれに、けいれんや脳炎・脳症を起こします。
重症化防ぐためにワクチンが日本でも使用できるようになりました。
生後6週から24週が接種期間で、2回目の接種は、1回目の接種から4週以上あける必要があります。
副作用としては、下痢、嘔吐等がありますが、軽微でわずかです。まれに腸重積を合併しますが、乳児早期では少ないです。
自費で、ロタリックス14,000円(税込)/2回、ロタテック9,000円(税込)/回、3回となります。

B型肝炎ウイルス予防接種について

定期予防接種です。生後2カ月から接種できます。
3回目を1歳まで終わる必要があります。1歳を超えた場合は、自費になります。
自費でもできたらしておいた方が良いと思います。

◆日本脳炎の第2期定期接種について◆

日本脳炎の第2期定期接種を再開しています。9~12歳の方はお問い合わせください。

日本脳炎の定期接種に関する国の法令が2010年8月27日、以下のように変更されました。
(1)第2期定期接種が再開されました。
対象年齢:9歳~12歳  回数:1回
(2)第1期定期接種(計3回)が完了してない人は、当分の間、9歳~12歳(第2期の年齢)で、残りの回数を定期接種として受けることができます。
接種を希望するときは、母子健康手帳を必ず提示してください。
※7歳6カ月~8歳の人は、9歳になれば定期接種の対象になります。
※13歳以上の人は今回の改正の対象ではありません。

通常の接種

  • 1期(3歳~7歳6カ月未満)の方
    →予防注射(四種混合(DPT-IPV)ワクチン、MRワクチンなど)と同じように予約をしてください。
    1期の途中まで従来型で行った場合でも途中から新型にしてもかまいません。
  • ◆2期(9歳~13歳未満)の方
    →2010年8月27日より、2期で新型ワクチンの使用が認められました。ただし、下記にも関係しますが、13歳までですので13歳の誕生日が近い人は誕生日までに接種してください。
    →すでに13歳になってしまったため、2期の接種ができなかった人への救済措置はありません。

救済措置

  • 2010年3月31日までに1期の接種を2回しか受けていなくて7歳6カ月を過ぎてしまった人
    →2期の期間に、あと2回受けることができます。
  • 2010年3月31日までに1期の接種を1回しか受けていなくて7歳6カ月を過ぎてしまった人
    →2期の期間に、あと3回受けることができます。
  • 2010年3月31日までに1期の接種を受けていなくて7歳6カ月を過ぎてしまった人
    →2期の期間に4回接種を受けることができます。

日本脳炎救済措置の実際

接種時の年齢が9~12歳であることが必要条件

1期の接種回数によって分類

  1. 未接種 残り4回接種
    1期初回(1)
    1期初回(2)1~4週間あけて
    1期初回追加 1年後
    2期 12歳頃
  2. 1回だけの接種 残り3回接種
    1期初回(2)
    1期追加1~4間あけて
    2期 1年後
  3. 2回だけ接種 残り2回接種
    1期追加
    2期 1~4週間あけて

◆13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー」の勧め◆

子ども用肺炎球菌ワクチンを平成22年3月1日より接種を始めます。
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる、身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、子どもの体力や抵抗力が落ちた時などに、いつもは菌がいないところに入り込んで、いろいろな病気(感染症)を引き起こします。
細菌性髄膜炎は毎年200人の子どもがかかり、1/3が命を奪われたり重い障害を残します。
菌血症は血液の中に菌が入り込み、色々な臓器にうつります。
肺炎は症状が重いことが多いです。
中耳炎は何度も繰り返すことがあります。乳児期から保育所等に預けたり、年少の兄弟がいるようであれば接種をご検討ください。
接種希望の方は予約を承りますので、受付で予約してください。

接種費用および接種回数

任意接種(自費) 接種料金は1回15,000円(税込)です。
生後2カ月~6カ月(通常はこの期間に接種します)
初回免疫として3回、追加免疫として60日以上あけて1回追加接種
四種混合(DPT-IPV)ワクチンやHib、HBワクチンと同時接種も可能です。
7カ月~1歳
初回免疫として2回、追加免疫として60日以上あけて1回追加接種
1歳~
60日以上の間隔をあけて、2回接種
2歳~9歳未満
1回接種

不明な点は院長および職員にお尋ねください。

◆子宮頸がんワクチン◆

追加情報

サーバリックスとガーダシルの2種類のワクチンから自由に選択できます。
どちらのワクチンも公費で接種できますが、どちらかのワクチンを接種すると、途中から他方のワクチンに変更することはできません。

接種回数はおなじですが、間隔が異なります。
サーバリックスは初回、初回から1カ月後、初回から6カ月後です。
ガーダシルは初回、初回から2カ月後、初回から6カ月後です
どちらもHPV16.18型「高リスク型」による子宮頚がんの予防作用が期待できます。

ガーダシルはさらに、外陰上皮内腫瘍・膣上皮内腫瘍・尖圭コンジローマ に関しても予防作用があるとされています。小児科領域では母児感染で新生児が「再発性呼吸器乳頭腫」の発症を予防ができるとされています。

10歳以上の女性に、初回、初回1カ月後、6カ月後計3回接種します。中学校入学のお祝いとして接種はいかがでしょうか。
10歳代の若い女性の方にご提案していますが、20歳代~30歳代の若いお母さんにも、ご案内します。予防作用は20年続くといわれています。

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がんをワクチンで予防することができます。
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高額なワクチンですが、子宮頸がん発症の引き金は、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。100種類以上のHPVが知られており、このうち性器感染を起こすのは約35種類で、子宮頸がんを起こしやすいHPV16、18を代表とする高リスク型と、そうでない低リスク型に分けられます。
サーバリックスはHPV16、18が関与する前がん病変をほとんど予防します。また3回接種すればHPV16、18に対する抗体価は最低20年間持続すると言われています。
予防作用は性行為開始前のほうが作用が高く、ワクチンに対する免疫反応が思春期では特によいことが10歳からの理由です。
女性の80%は一度は発がん性HPVに感染するといわれています。感染しても、ほとんどが自然に排除されるため一過性ですが、約1割の女性が持続感染して、前がん状態の「異形成」に進展します。さらにそのごく一部のみ(数%)ががん化しますが、それには10年以上かかるとされています。しかし、HPVは一度排除されても、何度も感染するため、定期的に検診を受けるなどして早期発見に努めることが大切です。
HPVワクチン接種で子宮頸がんのすべてが防げるわけではありませんので定期的な検診との両輪で予防できる病気なります。

不明な点、お聴きしたい点などありましたら、院長にお尋ねください。
接種希望の方は受付で予約してください。

◆Hib(ヒブ)ワクチンのお知らせ◆

ヒブ感染症(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症)による感染症です。

日本では年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)になっていることがわかりました。日本では毎年約千人が細菌性髄膜炎になっていますが、60%がこの菌によるものです。

普通は生後3カ月から四種混合(DPT-IPV)ワクチンと同時に、3~8週間隔で3回、その1年後に4回目。ただし単独接種も可能。また生後2カ月から接種可能なので、こちらの方が早く抗体ができて、より望ましいものです。 ヒブワクチンは、1回目の接種年齢によって接種間隔・回数が異なります。

標準接種

接種開始が生後2カ月以上7カ月未満
→初回3回を4~8週間隔で3回目から1年後に追加接種

接種開始が7カ月以上12カ月未満
→初回が2回に、追加を1年後に接種

接種開始が1歳以上5歳未満
→通常1回

ご提案している接種法

生後2カ月から小児用肺炎球菌ワクチンと同時接種で開始して、3カ月からは小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合(DPT-IPV)ワクチンとの同時接種で4~5カ月までに終わる方が、早く抗体(免疫)ができるので、より望ましいものです。